アメリカでの日本語学習について(中学生の場合)

小学生の場合には、英語かな。日本語かな。とかまあ、どこかのんびりしていますが。

中学生の場合は、高校受験もしくは、高校での編入の場合には、「帰国子女枠受験」と

いう大きなイベントが待っています。義務教育(mandatory education)が9thで終わりの

日本においては、どの中学生にとっても大きなイベントではありますが。

前にも書いた通り、育て方(受験の取組み)のお手本がないので、もっともっと難しい

決断をせまられます。うちの次女は中学二年生、日本ではよくお勉強ができる子で

アメリカにもあまり来たくなかった。というタイプなので、高校受験で返すことも視野

にいれて、スクールを探すことに。

コロナウイルスのlock down中に、オンラインでのクラスがすすんでいて、大手塾の

クラスを受講することも可能になっていました。

某大手塾では、NY校にもかかわらず特進クラスと受験クラスというように、分かれて

いて、二カ月ごとの模試で、入れ替え制になっていると。数学が得意な次女は、最初の

入塾テストで特進クラスに入れることになり、体験授業もさすがのレベルで、「現地校

の一週間分の授業よりよっぽど為になった。」ととにかく現地校の英語と数学の

オンレベルは日本でやっていた数学、英検準一級やTOEFLに比べて簡単だということ

でした。下の息子も同じく、簡単すぎてつまらない。と毎日ぼやいています。

オンレベルというのは、最低このくらいはできてね。ということなのかな。と。

だからといって、現地校の勉強や宿題をおろそかにできないので、学校は学校で

軽くやって、オンラインで日本の勉強をしっかり。という面倒な感じになって

しまいます。さて、入会となって、家族で相談すると、受験生の時には、受講料が

800$を越えるとのことだったので、さすがに払えないだろう。と急遽やめることに。

色々お聞きすると、中三の時は、ほぼ毎日のように90分の授業があり、宿題もだされる

とのことで、現地校のお勉強はほどほどで、受験勉強が生活の主になるような感じなの

です。うちは、そこまで日本優先にはできないですし、他の習い事もやめたくないので

大手塾はあきらめることになりました。

しかし、アメリカでも全く日本と遜色ない予備校の授業を受けられるのは、

すごいです。ただ、主人は、「そこまで現地校捨ててまでするほど日本の受験勉強

はすばらしくないだろう。」と。「日本に片足突っ込んでいないと受からないような奴

は無理して偏差値高い学校に行く必要がない。」とも。

履いて捨てるほどいる帰国子女、果たして現地校をほぼ捨てて、受験勉強優先が正解

なのか。どうか。どの学校みても、帰国子女として欲しいのは、アメリカの教育を

受けた生徒じゃなくて、英語と日本語の両方が完璧な生徒です。

どこの学校の要綱を見ても、そう感じます。

結局は、文部省から認定されている教育機関は、日本人であることを忘れたような

完全に考え方までアメリカに染まった生徒は要らないのです。

だからこそ、英語を日本でしっかりやって、海外は旅行で十分!それがストレスが

少ない育児なんだと思います。それが日本社会が求めているものですし。

 

海外で何を学ぶのか。それをしっかり見ずに、帰国子女という一括りで、英語と

日本語で評価したがる。だから、日本の教育は変わらないんですね。

日本教育では、AIに勝てない。いつになったら、それに社会全体で気づくのか。