小学校の卒業式、アメリカらしさ

辛いながらも、少人数の友達に助けられながら、卒業式を迎えます。

日本ほど厳かではありませんが、一応ちょっとした格好をさせて、

写真をとりに、参加しました。

アメリカは、前の記事でも紹介したように、みんな平等という考えがすごく低いので

先生が選んだ成績がよかった生徒を学年で8名ほど表彰します。

また、クラスでよく頑張った生徒を担任が2名選んで表彰します。で、この中に

同じ生徒が含まれている場合もあって、2つのメダルをもらう生徒もいるのです。

卒業式でつくづく思いましたが、みんな親バカです。

どんな子でも、自分の子が素敵で、自分を愛してくれて、幸せにしてくれるって

自信持っています。成績とか、見た目とかどうでもいいんです。

写真をみんなお互い邪魔になっても全然気にしないで自分の子を撮ります。

人の子が、メダル持ってても、ニコニコです。本当にすごい!

日本人のお母さんも本当に見習った方がいいです。

最後にクラスメイトがクラスで一番模範生として、頑張った生徒を投票して

その子も表彰されるのです。citizenship awardと呼ばれていました。

全く当日まで、何の表彰があるかも不明だったのでただ見ていたんですが。

なんと、娘がクラスで選ばれたのです。本人も当日知るので全く目が点ですが、

とりあえず名前を呼ばれて、壇上にあがるときに、初めて満面の笑みでした。

辛い一年間、いじめにも耐え、文句も言わず、学校も休まず頑張ったことは、

誰よりもクラスメイトが認めてくれていたのです。

これは、大きな起点になりました。頑張っても結果がでなくて認められない感じが

していた、それが完全に払拭されたわけです。

世界共通で、勤勉さは認められることを身を持って証明したのです。

卒業式でメダルがもらえるのは、24人、120人ほどいて、たったの数名に

入ったわけで、私も近所のお母さん達から祝福され、良い経験になりました。

卒業式の校長先生の言葉で、4つのお願いがありました。

1.To be kind. 親切でありなさい
2.To be honest. 正直でありなさい
3.To be loved. 愛されなさい
4.To be you. あなたはあなたでありなさい
この4つ目の言葉がアメリカの最も素晴らしいことだと思います。
あなたは、あなたでいいんです。誰かと同じじゃない、人と比べてばかりの
日本文化は、ユニフォーム文化から、同じじゃなければ、ならないような
雰囲気があります。いくらダイバーシティとメディアが出しても
巷のお母さん達の中では、脈々と他人と学力を比べては、一喜一憂する日々です。
 
卒業式の後に、生徒と先生だけのパーティがあるのですが、
ほとんど真っ暗に近い状態で、DJがきて、みんなお菓子食べてジュース飲んで
歌って踊って騒いでるので、お酒がないか確認したくなるほどでした。
もちろん、うちの娘はややこわばっていましたが。さて、ミドルスクールはいかに!?