日本にはないその他の授業(scholarship)

現地校の小学校では日本とさほど変わらない、英語(国語)、リーディング、算数、

理科、社会、音楽、美術、体育となっています。特別授業は外国人向けESOLと

ギフティッド向けのTAGクラスです。ですが、中学から高校の7年間は義務教育という

こともあり、全く違っています。コネクッションと呼ばれる時間に、音楽か体育を選ぶ

もしくは、何も選ばないということもできます。(ESOLだったりすると、選ばせない

場合もあるようです)音楽は、コーラス、バンド、オーケストラに分かれ、体育は

アメリカンフットボール、バスケット、野球、テニス、サッカー、ラクロス、

クロスカントリー、チアリーディングなど様々です。

家の上の子達は、バンドとオーケストラを選んだわけですが、せっかくなので、その他

一般教養みたいななんとなくな授業ではもったいないかな。と選びました。

長女は日本で吹奏楽部を三年間経験して、全国大会までいっていました経験者なので、

わりと問題なく入れました。しかし、8年生の次女はピアノを小学生からやっている

だけでバイオリンは素人。断られるかも、ということでしたが、音楽の才能あります!

音感あります。などのアピールメールを送り付けて、無理やり入りました。

コーラスは、なんとなく惰性でやっているような感じで、活動もさほどなく、クラス

でのツアーもないのですが、バンドのメンバーはほぼ9割がそのままクラブ活動の

マーチングバンドに所属し、フットボールの試合の応援から、土曜日の練習、

マーチングバンドの大会にも出場し、毎年、フロリダのディズニーワールドで演奏

している。とのことでした。フットボールの試合が11時すぎに終わって翌日朝8時から

練習もしばしば、かなり過酷なスケジュールです。

オーケストラの方は、クラブ活動はないので、学校の授業内の練習だけですが、

フロリダへフィールドトリップに行きます。秋のコンサートもバンドと一緒に

やったり、モールでLGBTQの啓蒙活動のイベントをやったりと、練習はないにしても

色々なイベントがあるようでした。

スポーツを選択した子達も、試合や週末の練習があるものが多く、ようするに、一般

教養みたいなものに入ると、活動自体があまりないのです。

そして、選択とはいえ授業の一環になるので、学校外活動はscholarshipの際には、

使えます。プラスアルファで学外で習っている生徒はみんな、その楽器やスポーツで

scholarshipを取る予定の子がほとんどだと思います。

さて、8年生から無理やりバイオリンを始めた娘ですが、プライベートレッスンを

追いつくために、すぐにやらせました。1カ月半ほどたって、先週初めて、弾くテスト

があったそうですが、「みんな、全然だよ!」と。6年生からやっている子がほとんど

で、みんなは2年先にやっていたはずですが、半数以上の子が、楽譜がしっかり

読めていない、音が耳でとれていない、バイオリンの絃についている目印をただ

指で押して弾いているだけだ。と

学校の授業だけでは、しっかり学んでいないようでした。この地区では、バンドも

オーケストラも3ランクのグループに分かれるそうですが、それは、上のグループ

だけは、学校外でもやっているような子の集まりなようで、この地区では、

ほとんどがアジア人です。動画を見せてもらった時、曲も長女が、中学で弾いていた

ものと同じだったので、日本の部活動かと見間違えるほど、アジア人が多いです。

アジア人の音楽スクールも多いです。

世界的にみれば、アメリカ人の音楽家もいるのでしょうけど、やはりアジア人は、

なんでもしっかりやるんだろうな。と感じます。

音楽は、長いと7年間やれるので、絆も強くなるし、いいですね。