アメリカに住めば英語ができるわけじゃない。

感謝祭が終わりあっという間に、12月です、アメリカは家が広いこともあり、家の外側

をライトアップするお宅がとても多くて、美しい時期です。

この辺りの気候はほぼ東京と同じくらいで、肌寒くてコートやフリースが必要ですが

雪はほとんど降りません。

渡米してあっという間に5カ月過ぎようとしていますが、同じ時期に来た日本人の

ご家族が一時帰国されるそうです。もう一度飛行機に乗るガッツが私には湧かないので

ある意味すごいな。と。ですが、そこのお子さんがいうには、英語が全然できるように

なっていないから、友達には会えないし、黙って帰るということでした。

私も三年以上になっても、「よし」ってほどは英語わからないですし、まあ、できなく

ても当たり前なのに、なぜ?とか思いますが、日本を離れる時に、「次に会う時は

きっと、英語ペラペラだよね。」とか言ってきたんでしょうね。

アメリカに住んで現地校にいけば、英語が自然にできるようになるわけじゃないです。

多少はできるようになりますが、アメリカ人みたいになる日は、くるか一生こない。

というくらい簡単なことではありません。

子供は毎日学校という学びの場にいけて、毎日ESOLがあって、学ぶのには十分な環境が

揃っているだけで、そこからは、本人次第です。

うちの子達は、アメリカ生まれか?と聞かれるほど流暢ですが、出来ない時期は

ありました。うちの場合は、チューターという勉強方式をとらずに、何かを習うこと

で訓練されていったような感じです。

最初のステップはグループレッスンの水泳と体操、到着して二週間で開始。

元々、習っていた、楽器と野球のプライベートレッスン開始、二カ月後。

姉たちの英語がとても伸びたのは、7カ月かけて出場したLEGOロボティックスの試合

だったと思います。毎週三時間、プログラミングにプレゼンテーション、当日も

デスカッションがあったので、高校生ボランティアと一緒にデスカッションしたり。

習い事は、少人数ですし、これをやる。というような目的がはっきりしているので、

その為に必要な英語だけを学ぶという感じでしたが、その場その場で、英語を仕入れて

学校で活かしたり、そこで学校の友達にあったり、と英語以外の広がりもありました。

今でも同じ楽器の先生に習ったり、二週間目からやっていた体操で知り合った友達が

先日のガールズナイトの二人だったり、と最終的には長い付き合いに繋がりました。

だから、今も続く人たちには、子供たちの英語の上達はよく言われます。

英語をチューターに習ったりして、頑張ったわけではなく、何かを頑張った結果、

英語も上達したのです。ですが、習い事も最初は大変だったと思います、息子は当時

4歳半で、泣くかなと思った時もありましたし。

そういう不安な場面を乗り越えて、今の英語力があります。

学校に通ってたら、勝手にうまくなったとは、思いません。

 

ですが、こちらでも、「子供だから、学校通えば勝手にうまくなるって聞いてたのに」

という発言をする方は多少いらっしゃいます。

学校に通って、色々な苦労をして、上手くなるのであって、親からみたら、勝手に

ですが、当人にとっては、苦難の上に!なのです。

全米の帰国子女の子供たちの苦労と忍耐を、しっかり認識して欲しいものです。

大人の場合、苦労と忍耐重ねても、流暢になれないので、悲惨ですが!